さいたま市緑区

さいたま市緑区は、日光御成街道の宿場町としられる大門宿で日光に通じている、南部には武蔵野線が通り、東部には南北に東北自動車道、国道122号が通り、かつての武州鉄道が走っていた地域で48000世帯が住んでいる。

旧浦和市時代に見沼田圃より西の台地のほとんどの部分で区画整理事業が着手された。昭和から現在までに東浦和周辺や三室地区を中心として宅地化が急速に進んだ。現在も事業が続き造成工事が行われているエリア(中尾など)がある。2004年には第2産業道路の中尾-大谷口間や川口市内の区間が開通し、渋滞に悩まされていた南北の交通がスムーズになった。 市東部の副都心と位置付けられている美園駅周辺では2001年からみそのウリングシティの区画整理事業が始まり、計画人口は31,200人と市内最大規模の開発が進んでいる。

区名選定の際の住民投票では「緑区」は6候補中5位であったが、1位と3位にランクインしていた「浦和東区」や「東浦和区」は旧市名が入っており好ましくないと判断され、2位の「美園区」は旧美園村の村域を現在の区域がそのまま受け継いでいないことなどを理由に除外され、4位の「東区」は岩槻市がさいたま市との合併を希望していたことなどを理由に除外されたために「緑区」が繰り上げ採用となった。一方、現在の見沼区にあたる旧大宮市東部区域の住民投票では、「緑区」が2位にランクインしていながら、それより下位(4位)の「見沼区」という区名になった上に、区内に「見沼」という地名はなく、緑区や北区に「見沼」という地名が存在する。
緑区の世帯数は48000世帯、人口は約12万人である。みそのウリングシティの計画人口は3万人を超えるため2021年頃の人口は14万人程度と見込まれる。2013年(平成25年)時点の年間収入1000万円以上の世帯が占める割合は12.05%[3]となっている。これは、埼玉県内の市区町村の中では浦和区に次ぐ第2位である。1位の浦和区に隣接していることや、美園駅周辺にホワイトカラー職の移住が進んでいることが要因となっている。地価も大変高騰し、場所にもよりが大宮浦和なみの坪単価である。商業施設が美園エリアで充実してので今後周辺で大学など教育機関や医療施設等の進出など計画があり、非常に不動産的には期待できるエリアである。美園駅の発展のためにはやはり岩槻美園間での高速鉄道の延長を行わないと確実な繁栄にはならない。美園を中心とするエリアの拡充はさいたま市の発展につながるのである。