ゼロエネルギー

積水化学工業は、戸建住宅商品「新・スマートパワーステーション」シリーズを、発売する。 「スマートパワーステーション」は、エネルギー自足自給によりゼロエネルギー住宅を実現する戸建住宅シリーズで、大容量太陽光発電システム(PV)と、HEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)、定置型大容量リチウムイオン蓄電池を標準搭載する。
 今回、シリーズ標準装備のIoT機能を強化し、住宅の安心性、経済性、利便性を高めた。 大雨、洪水、防風等の気象警報のうち、設定した警報が発令された際に自動に蓄電池への充電を開始する「蓄電池自動充電機能」を新たに導入。停電が発生した際、自動でPVや蓄電池からの電力供給に切り替わる。蓄電池の放電可能時間はタブレット等で確認できるようにし、災害への備えを強化した。 PVで発電した余剰電力を蓄電池や電気自動車だけでなく、IoT制御にて「エコキュート」の湯沸かしへの活用も可能とした。 「新・スマートパワーステーション」シリーズの年間販売目標は、4,500棟。販売価格は、「スマートパワーステーションFR」のモデルプランで1坪当たり73万円。

関連するワードで年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量がおおむねゼロ以下となる住宅。ZEHは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、和製英語である。
ZEHは、住宅の高断熱化、設備(空調、換気、照明、給湯等)の高効率化、エネルギーの創出(太陽光発電等)によって実現できると考えられている。正味で75%省エネを達成したものをNearly ZEH、 正味で100%省エネを達成したものをZEHと称する。
なお、ZEHに類似した住宅としてゼロエミッション住宅があるが、ZEHはエネルギー消費の削減(省エネルギー)に特化した目標を定めているのに対して、ゼロエミッション住宅は総合的な環境負荷の削減を目標としている。環境負荷を極力小さくするように設計された住宅をいう。
厳密な定義はないが、住宅に関して、エネルギー源、エネルギー消費、施工材料・施工法などを工夫することにより、二酸化炭素の排出や廃棄物量を抑制する。
またゼロエミッション住宅においては、次の3つの技術が総合的に活用されている。

1.新エネルギー技術太陽光発電、風力発電、燃料電池など

2.省エネルギー技術有機EL照明、ヒートポンプ給湯、計画換気など

3.環境技術環境配慮建材、軽量鉄骨構造など気候変動対策のために温室効果ガスの排出量を削減することが求められているが、住宅のゼロエミッション化はそのための有効な政策であるとされ、ゼロエミッション住宅の開発・普及が促進されると考えられる。

なお、ゼロエミッション住宅に類似した住宅としてZEHがあるが、ゼロエミッション住宅は総合的な環境負荷の削減を目標としているのに対して、ZEHはエネルギー消費の削減(省エネルギー)に特化した目標を定めている。