優良ストック住宅推進協議会は、住宅金融支援機構と業務提携したと発表。スムストック物件について「フラット35融資」の申し込み手続きが簡素化される。 通常、フラット35融資を利用する場合、顧客は同機構が指定する検査機関等に物件検査を依頼。「適合証明書」を取得して、金融機関に提出する必要がある。同証明書は、書類審査や現地調査を実施した上で発行されるため1~2週間程度の時間および数万円の検査費用が必要となる。 今後、スムストック物件については、スムストック住宅販売士が査定時点検を実施して合格した場合、「スムストック住宅基準適合点検シート」を発行。顧客は、同点検シートの内容を確認して金融機関に提出することで融資を受けることができるため、時間が短縮でき、検査費用も不要となる。 また、事前にフラット35基準の適合の判定が可能なため、同協議会会員会社が物件を広告する際、「フラット35融資が利用可能」と記載でき、顧客が物件を選択する際の判断材料となるというメリットもある。さらに住宅金融支援機構は、取扱金融機関が提供する「フラット35」(買取型)の10月の適用金利を発表した。 借入期間21年以上(融資率9割以下)の金利は年1.110%(前月比変動なし)~年1.870%(同変動なし)。取扱金融機関が提供する金利で最も多い金利(最頻金利)は、年1.110%(同変動なし)。前月まで4ヵ月連続で下降していたが、今月は金利を据え置いた。 借入期間が20年以下(融資率9割以下)金利は年1.060%(同0.010%上昇)~年1.820%(同0.010%上昇)。最頻金利は年1.060%(同0.010%上昇)で、5ヵ月ぶりに上昇した。フラット50の金利は、融資率9割以下の場合は年1.480%~1.980%、9割超の場合は年1.740%~2.240%。