ホームステージング リノベーション 賃貸

エレベーターなしの上階は借り手が付きにくいというのが賃貸住宅において一般的だ。EVなしでなかなか借り手が見付からずオーナーが苦慮する物件。賃貸でも売買でもエレベーターなし物件は苦戦する案件、売価も地上に近い方が高いと通常のマンション販売の反対である。賃貸も売買でもホームステージングをお勧めしたい。プロのステージャーによるホームステージングを導入することを是非検討してほしいのです。DIY可オフィスとして転用することで、人気物件に蘇らせた。 数年前に社宅としての役目を終えていたが、1・2階に変電施設があるため、建て替えることは不可能とあって、所有者は賃貸住宅として貸し出したいと考えていた。しかし、渋谷駅近くという好立地で、建物の耐震性能は問題ないものの、築年数が古く、エレベーターなし、3・4階が居住空間ということで、借り手がなかなか見つからなかったという。 クリエイター向けのオフィスとして活用することを考案。せっかくクリエイターに貸し出すのであれば、専有区画は入居者が自由にDIYできる形式で貸し出す方が、顧客満足度が高いうえ、改修費用も抑えられると考えた。 改修では、老朽化していた箇所を中心に刷新を図った。テナント同士が交流できる共用スペースを設けられなかったことから、3階にあるテラスを有効活用。庇、ベンチ、テーブルとイス、鉢植えなどを新設し、憩いの場に変えた。  不動産会社がオーナーにリノベーションを提案する場合、費用はオーナーが全面負担という形式が通常。同プロジェクトでは、オーナーの初期費用の負担を減らし、事業化しやすくするため、同社が物件をサブリースして、全額リノベーション費用を負担するかたちを採った。 その分、同物件独自の入居条件として「地域貢献活動に参加すること」を設定している。「オーナー等とせっかくこういった施設を設けるならば、まちに貢献できる仕掛けを取り入れたいという話になりました。 駅からのアクセスはいいものの、賃貸住宅としては条件が悪く、活用が進まなかった同物件。住宅にこだわらない活用を行なうことで、人気物件へと生まれ変わった。不動産会社が空き家活用を提案する際、柔軟な発想で取り組めば、新たな活路が見つかるケースも少なくないはずだ。リノベーション物件で成功した事例だが、環境に合わせ、借り手を探すことは意外に難しいことである。特殊な物件であれば、なお更で、集約・集約のあるエリアであるゆえに可能となっているのであろう。まずは入居付けの第1歩としてホームステージングを利用してほしいのである。プロによるホームステージングで確実に入居促進につながるのである。