不動産と住宅ローン

住宅ローン

総務省の家計調査から1世帯あたり負債額に占める住宅ローン比率の都道府県別ランキング。家計調査は全国から9000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の負債額に占める住宅ローンの比率を調べた。家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、政令指定都市がある県は政令指定都市と県庁所在地の平均値を、政令指定都市がない県は県庁所在地の数値を県の数値としている。また、年による変動が考えられるので2012年から2016年の平均値をとっている。

1世帯あたり負債額に占める住宅ローン比率の全国平均は89.6%。住宅ローン比率が最も高いのは愛知県で93.6%(偏差値66.4)。2位は千葉県で93.6%。3位以下は神奈川県(92.6%)、宮城県(92.1%)、兵庫県(91.9%)の順。一方、最も住宅ローン比率が低いのは鳥取県で78.3%(偏差値21.0)。これに岩手県(78.9%)、香川県(82.8%)、佐賀県(83.0%)、長崎県(83.1%)と続いている。

相関ランキングでは銀行店舗数と負の相関があり、銀行が多いところは住宅ローンの比率が低い。また、衆議院小選挙区議席数(一票の格差)や地方交付税額と負の相関があり、国会議員が多く地方交付税が手厚く交付されているところで住宅ローンの比率が低い。