中古住宅の再販市場拡大
矢野経済研究所は、国内の「中古(既存)住宅買取再販市場」に関する調査結果を発表した。 既存戸建および既存マンションを不動産会社等がいったん購入し、リフォーム・リノベーション後に販売するビジネスモデルを「中古買取再販」と定義。 同市場の2018年の市場規模は、3万2,500戸(成約件数ベース)。17年より約8.3%増加した。新築よりも比較的販売価格が割安な既存住宅に対する消費者需要の増加が背景にあるとした。需要増を背景に、従前からの主力事業者である中小不動産会社のほか、大手ディベロッパーやその系列不動産会社なども新規参入しており、市場は活性化。国の住宅政策の軸足が新築から既存住宅へ移行し、消費者、既存住宅買取再販事業者双方にとって恩恵を受けられる不動産取得に係る税制優遇措置が設けられていることなども市場活性化の追い風になっているとした。20年前の物件は多く、昭和時代の物件でもリノベーション工事で見違える。格安で所得した物件は費用をかけて大きなリモデル工事ができ市場に無い物件を演出できる。
4万戸を超える市場規模
新築と比較して相対的に割安で新築と同等の住まいを実現する既存住宅買取再販物件への需要増は継続し、リフォーム・リノベーションを必要とする築年数の経過した住宅ストック数(既築住宅数)の増加を背景に既存住宅買取再販物件の供給は必然的に増えると予想。19年の市場規模を3万4,000戸、20年を3万5,700戸、25年を4万5,000戸(18年比38.5%増)と予測した。反比例して新築案件はしぼみ、しぼんだ分中古市場が多くなる。金融機関の緩和や優遇にもっと注力すべきである。また
販売方法の見直し
が必要不可欠である。古いままネットや市場に出していては消費者は見向きもしません。VRでのネットやリノベーション工事やホームステージングなどさまざまな販売方法を駆使し販売しなければなりません。またリノベーション工事は消費者にどう提案するかです?物件だけみせて気に入るまで待つのは無駄かもしれません。