事業変革時代へ
会社の事業はPM(プロパティマネ ジメント)業務が主だったものが、今後はAM[資産(アセット)マネジ メント]業務を念頭に置いた動きを求められるようになります。
そうなると、IT活用スキルは不動産管理会社にとって必須になることはいうま でもありません。近隣の競合物件調査、収支予測、運用改善提案等も増えるでしょう。しかもその 精度も問われるようになってくる。もしかするとこの点は、大手の管理会 社よりもいわゆる「パパママ不動産」・地域不動産(きめ細かい情報源がある)と呼ばれる、オーナーさんの顔が見えるくらいの規模の管理会社、地域に根付いている不動産会社さんの得意領域かもしれません。また、AM業務が進んでいくことにより、管理会社の業務がコンソー シアム化することも予想できます。 例えば、駐車場からの用途転用で保育園の建設をオーナーに提案し、テナントや保 育園経営会社の誘致などといろいろな方向性があります。そのほかにも助成金獲得のノウ ハウなどは、地域密着型の不動産会社さんのほうがソリューションを 持っていることも多いのではないで しょうか。このような「プラスアルファ」の サポートの価値がより重要視されるのがこれ からの不動産業界だと考えます。付け加えれば、管理会社・仲介会 社を問わず、こうした価値を「属人化させずに高いレベルで安定的に 提供できること」がこれからの不動 産管理会社には求められており、価値創出をサポートし、最大化するの がITと不動産テックの力なのです。ITは今後広告等の発信にとどまらず、内部効率、コンプライアンス等々すべてにおいて関連してきます。重要部署にほかならないのです。収益アパート物件は利回りの時代から安定安心の運用サポートできる企業へ委ねる時代で一歩踏み出したのです。今後10年間で起きる変革はすさまじものと考えられます。