伊奈町

伊奈町は町域はすべて平地で山がない。東の境を綾瀬川、西の境を原市沼川が流れる。町域の約60パーセントは大宮台地上に位置し、残りは先述の河川沿いの平野である。町域の最高点は小貝戸地区の19 mで最低点は綾瀬川と原市沼川の合流点付近の8 m。東北新幹線が町内南部を、上越新幹線が中・北部に沿って背骨のように縦貫している。

昭和中期ごろまでは果実などを栽培する典型的な農村であったが、1983年の 埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)(丸山駅⇔志久駅⇔伊奈中央駅⇔羽貫駅⇔内宿駅)(乗降客数それぞれ1日あたり3,000人から4,000人)の開通により区画整理が実施され、地価も高騰し、大きな区画でさいたま市のベットタウンとして宅地造成が進んでいる。2015年現在国内10番目に多い人口の町(人口約45,000人)となっている。 伊奈線は若干運賃が高いが大宮乗り入れしている為便はいい。薬科大学や伊奈学園(中高)の通学にも利用されている。これ以外にもJR蓮田駅は同町の南東部に近く、伊奈町の一部の地域(栄全域と大字小室の一部)は蓮田駅が最寄駅となっている。ニューシャトルは上越新幹線と並走しているが、新幹線に駅はない。町名の由来は、江戸時代に事業を行った伊奈忠次を輩出した伊奈氏の屋敷小室藩があったことにちなむ町名の由来である。つくばみらい市(旧伊奈町)忠次公の次男の忠次が旧伊奈町の町名の由来であり、両市町ともにゆかりの地であることから友好都市を締結。町内には工場も多く点在しさいたま市や上尾市を支える拠点でもある。