志木市

1日の消費税率の引き上げに伴い、幼稚園や認可保育所などの利用料が無償化されるのにあわせて、埼玉県志木市では、子どもの給食費も補助する独自の支援策を始めます。志木市は県の南東部の荒川西岸に立地する。

江戸時代には市内を流れる新河岸川舟運により引又河岸(現在の市役所付近の新河岸川周辺)が商業地として発展した。この周辺の経済基盤を背景として、大正期には東武東上線が誘致され、その開業と同時に志木駅が設置された。昭和後期には、館の柳瀬川河畔に志木ニュータウンが造成され柳瀬川駅が開業し、現在は東京圏ベッドタウンとなっている。面積は日本の市の中で6番目に小さいが、全国に先駆け、2002年平成14年)より市独自に小学校低学年の少人数学級を導入した。ほかにも、新成人自らが毎年企画・運営して成人式を開催するなど、進んだ教育施策をとっている。 こうした取り組みは、一定の評価を受けた。「生活者の視点による地域活力・活性化に関するアンケート調査」において、当市は「目標とする自治体」の全国第4位となっている消費税率の引き上げに伴って、国は子育て世代の負担を軽減するため、幼稚園や認可保育所などの利用料を3歳から5歳までは一律で無料に、0歳から2歳までは住民税が課税されない世帯などに限って、無料にする制度を始めますが、子どもの給食費は保護者の負担が残ります。
こうした中、埼玉県志木市は、子どもの給食費も補助する独自の支援策を始めます。
国の制度では、給食のうちおかずやおやつなどの「副食」にかかる費用を、年収が360万未満の世帯や3人目以上の子どもの分について原則として免除しますが、志木市ではごはんやパンなどの「主食」についても同じ条件で費用を免除します。
この独自の制度では、志木市内の3歳から5歳までの子どもの13%ほどにあたる290人分が補助の対象になるということです。