成約データー

不動産情報サービスのアットホームは、同社ネットワークにおける2019年8月の首都圏新築戸建てと中古(既存)マンションの登録・成約価格データを公表した。 新築戸建ての平均成約価格は3,577万円(前月比2.3%下落)。地域別にみると、東京23区は5,136万円(同変化なし)、東京都下3,650万円(同4.6%下落)、神奈川県3,591万円(同5.0%下落)、埼玉県3,182万円(同3.1%下落)、千葉県2,857万円(同3.1%下落)と全般的に弱含みで推移した。東京23区では5,000万円以上の割合は減ったものの7,000万円以上の割合が増加したことで横ばいでの推移となったが、その他の地域では低下となった。 09年1月を100として算出した成約価格指数は、101.0(同2.4ポイント低下)となり、4ヵ月連続で100を上回った。 既存マンションの成約価格は首都圏平均で2,764万円(同5.8%下落)。地域別では、東京23区が3,701万円(同7.2%下落)、東京都下3,008万円(同12.1%上昇)、神奈川県2,432万円(同0.7%下落)、埼玉県1,747万円(同22.1%下落)、千葉県1,488万円(同18.1%下落)だった。平均面積の減少や平均築年数の増加によって埼玉県が大幅に下落したことなどが全体の下落につながった。 1戸当たりの成約価格指数は138.8(同8.5ポイント低下)、1平方メートル当たりの成約価格指数は150.5(同3.5ポイント低下)となった。またアットホームと三井住友トラスト基礎研究所は、2019年第2四半期(19年4~6月)のマンション賃料インデックスを公表した。 アットホームが蓄積している全国12エリアの賃貸マンション成約賃料情報をもとに、四半期ごとに調査を実施。09年第1四半期を基準に賃料変化を指数化している。なお、指数値の差が「~-5.00」は大幅に低下、「-4.99~-0.51」は低下、「-0.50~+0.50」は横ばい、「+0.51~+4.99」は上昇、「+5.00~」が大幅に上昇とする。 当期の全国主要都市のインデックス(総合)は、首都圏では東京23区111.14(前期比+0.40)、東京都下100.88(同+0.41)、横浜・川崎市103.87(同+0.47)、千葉西部102.87(同-0.07)、埼玉東南部103.34(同+0.18)と、全エリアで100超の水準を維持した。 地方都市については、札幌市112.81(同-2.43)、仙台市116.26(同-0.31)、名古屋市100.62(同-2.81)、京都市112.12(同+0.70)、大阪市121.34(同+1.67)、大阪広域104.25(同+0.95)、福岡市108.34(同-0.34)。 東京23区の物件タイプ別指数は、シングルタイプ(18~30平方メートル未満)が109.12(同+0.46)、コンパクトタイプ(30~60平方メートル未満)が113.38(同+1.08)、ファミリータイプ(60~100平方メートル未満)が106.31(同-0.97)だった。