秩父市

ソバの産地埼玉県秩父市では、ソバの花が見頃をむかえています。
秩父市(ちちぶし)は、県の北西部の秩父地方の中心をなす人口6万人余の。面積は約578km2で、埼玉県内では最も広い市町村でもある。708年に、現在の埼玉県秩父市黒谷にある和銅遺跡付近から、和銅(にきあかがね、純度が高く精錬を必要としない自然銅)が産出した。これ朝廷に献上された事を記念して、「和銅」に改元するとともに、和同開珎が作られたとされる。 秩父盆地の中央にあることから古くから物資の集散地として、また秩父神社門前町として栄えた。そのためかつては大宮郷(おおみやごう)と呼ばれ、自治体名も1915年までは大宮町(おおみやまち)であった。

1884年明治17年)に秩父事件が起こる。同事件は、負債に悩む秩父の農民たちが結成した「困民党」と呼ばれる組織を中心とした武装蜂起であり、最盛期には小鹿野・吉田、さらには郡都大宮郷(現在の秩父市)等を武力占拠した。これに対し政府は、警察憲兵隊、最終的には東京鎮台兵まで動員し、徹底的な武力鎮圧を図った。事件後の裁判の結果、死刑7名を含む4000名余が処罰された日本史上最大規模の民衆蜂起とされる。また秩父夜祭は有名で常連客が1年前から宿を予約する。秩父市の山あいにある荒川地区では、地域の人たちが生産組合をつくって春と秋の年2回、ソバを栽培しています。地元の人によりますと、先月下旬にまいたソバの種はことしも順調に育ったということで、この時期、畑一面を覆うようにたくさんの白い花が咲きそろっています。
ソバ畑を訪れた人は、初秋の風に揺れる花を眺めたり、白く染まった畑を写真に収めたりして、思い思いの時間を過ごしています。
秩父市荒川地区のソバの花は来月上旬まで楽しめそうで、その後、収穫作業が行われて、11月中ごろには秋の新そばが味わえるということです。