競売物件 空き家

競売物件

昨年(2020年)の調査で東京・横浜・さいたま・千葉各地方裁判所において、競売物件の開札および落札動向を公表した。 開札件数は、東京675件(前期比8.3%減)、横浜610件(同13.0%減)、さいたま513件(同14.4%減)、千葉484件(同10.4%減)と、4地裁いずれも減少。競売前に処理される物件が多くなっているかもしれないが、今後外国人の所有者など増え、放置案件が増える要素がある。4地裁計は2,282件(同11.4%減)、08年度以降では最小件数となり、ピーク(09年上期:8,154件)の3割弱(28.0%)の水準にある。種類別では、東京は「マンション」(55%)が多く、さいたまと千葉は「土地付建物」(60%強)が多かった。地域性により土地やマンションなど違いがあれ、バブル崩壊後の競売と違い特殊な物件が減ったように感じる。

競売物件を再生した物件

競売後、今後市場に出てくる案件ではあるが、一般消費者の加工(リノベーションやリフォームコーディネート)では難しい部分も多々ある。競売と言えば落札するまで開錠できず、不安要素もたっぷりある。数十年前とは違いかなり多くの情報を得ることが可能となった競売物件ではあるが、写真や地図ではわからない部分もあるのだ。リフォームコーディネート後の自己使用率はどのくらいあるかわからないが、もしセミプロ的な競売屋であれば、販売を視野に入れるが、市場でどう販売するかが問題である。見た目だけでなく床下や屋根まで気を配りリフォームに努めなければならない。戸建てもマンションもリフォームには時間がかかる。